私のおばあちゃん

昨年、おばあちゃんが亡くなった。

母方の祖父は私が小学生の時に亡くなり

祖母は15年前に

父方の祖父も同じ年に亡くなった。

私は決まって何か悩みがあるとおじいちゃん達やおばあちゃんを思い出しながら

どう思う?と問いかける。おじいちゃん達は私を責めない。

「あいつ(母・父)は何考えているんだ!こんな思いをさせて!」と

おじいちゃんもおばあちゃんも怒ってくれる。

私の思いなんで当たり前なんだけど(笑)

 

父方の祖母だけはとても元気だった。

とてもチャーミングで可愛いおばあちゃん。

料理は苦手だけど筑前煮が絶妙に美味しくて

会うといつも褒めてくれる唯一の存在だった。

母が次男を出産した時、うちに手伝いに来た時の事をいつも話していた。

私は5歳で保育園に通っている頃、

祖母は2層式の洗濯機しか使った事がなく

うちの全自動の洗濯機の使い方がわからず私が使い方を教えた。その事をいつもいつも話してくれた。

あなたが生まれて日はずっと雨が続いていたのにスッキリ晴れた日だったと。

 

そして父の元で働く私をいつも褒めてくれた。

そんな大好きな祖母の「容体が悪い、覚悟だけしておくように」と母からメールがあった。

 

その時、私は祖母が入所している施設の近くにいた。しかしコロナ禍の為面会はできないと聞いていた。

 

しかし葬儀に出席した時に母から言われた。

「来なかったのあんただけ」

もう絶望しかなかった。

母親にこんな事言われると思ってなかった。

死に目に会えない事がどんだけ辛いか知っている母親が放った言葉がこれ。

 

何なんだこいつは。覚悟だけしておけと

私に言ったじゃないか。

面会謝絶って聞いていたのに…

 

もう褒めてくれる祖母は居ない。

 

そして父と父の兄が相続で揉めているので

仏壇に手を合わせる事も出来ない…

 

おばあちゃん。大好きだよ。

ずっと私の味方だったおばあちゃん。

おじいちゃんと一緒に空から見ててね。